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セミナーに参加してきました

National Geographic主催の「Japan Young Learner Event」に参加してきました。

プレゼンテーターは、CHESの生徒にはおなじみのテキスト「Oxford Phonics World」の著者でもあるMr. Kaj。今回はNational Geographic「Our World Book6」の著者としての講演です。

実は、Mr. Kajは次男の高校時代の恩師。久しぶりの再会が楽しみでした。最近のMr. Kajの活躍ぶりや次男の様子を気にかけてくれたりとお話しできてとても楽しかったです。

また、昨年夏ごろからCHESで使用するテキストブックの採用について、電話を通してたびたび相談にのっていただいた東京本社Yung Learner部署のコンサルタントの方とも直接お話しできて、お世話になったお礼も伝えることができました。

会場には子どもたちの英語力の向上に取り組む熱心な先生方が大勢集まっていました。遠くは東北地方や北九州から一泊のスケジュールで来られている先生方も。CHESからは私とMs. Marisの参加です。

National Geographicから出版されている鮮やかな写真のテキストブックには、子育てしている頃からずっと心を惹かれていたのです。単一文化の日本国内にいるからなのかもしれません。National Geographicの写真は探検家たちが世界中を旅して集めてきたまさに「Real World」。

テキストに載っている写真をとおして海外にも興味を持ち、異なる国、異なる文化、異なる人種、異なる価値観に視野を広げ、もっと知りたい!もっと学びたい!コミュニケーションもとりたい!と、子どもたちが日本とは異なる海外に興味をかきたてられるといいのになぁ。新しくページをめくるたびに、そんな思いがこみ上げてきます。

そして、子どもたちが海外に興味をもったとき、その扉を開けるカギはやはり「英語」と改めて強く思いました。

英語教育の「Real World」

講演を聴きながら、素晴らしいテキストを執筆するMr. Kajをはじめとする作者の思いや意図を子どもたちがしっかり受けとけるためには、実際にどの程度の英語力が必要なのだろうかと考えていました。

「Our World」シリーズも、かねてよりCHESの卒園生のクラスで使用している「Oxford Discover」シリーズも日本の子どもたちの英語教育に合わせたテキストではなく、海外の英語圏以外のいろいろな国でも使われている教科書です。つまり「英語圏以外の子どもたちにも求められている英語水準」と言っていいでしょう。

Mr. Kajが執筆している「Our World Book 6」は、学齢的には小学校6年生を対象としていますが、CEFR B1(英検2級から準1級)レベル。CHESで約5年間英語環境で過ごしてきた卒園生のクラスで使用している「Oxford Discover Book6」がCEFR B2 (英検準1級から1級)レベルです。

英語環境の経験時間数を単純に比較するだけでも、日本の教育制度が定める小学3年生から始める週数回・数時間の英語授業だけでは、通常の小学6年生が「Our World Book 6」のレベルに到達するにはかなり無理があると思います。

日本の英語教育改革の目標

文部科学省の新学習指導要領では、「グローバル化の進展の中で、国際共通語である英語力の向上は日本の将来にとって極めて重要である。アジアの中でトップクラスの英語力を目指すべき」としています。しかし掲げた英語教育改革の目標は、「中学校卒業段階:英検3級程度以上、高等学校卒業段階:英検準2級程度~2級程度以上を達成した中高生の割合50%」です。

これらの目標は、上記表の「A1からA2、もしくはB1」レベル。海外の英語教育の水準と比較しても、これでは目標があまりにも低いのではないかと考えさせられてしまいました。この会場だけでも、英語教育に熱心に取り組んでいるこれだけ多くの先生方がいるのに…。

今回の研修をとおして、日本の教育現場で各先生方が努力しているにもかかわらず、海外の英語教育の水準と比較してどれほど日本の英語教育の水準が低いのか、子どもたちの真の英語力を向上させることがいかに難しいのかということも改めて感じることになりました。

さまざまな教育メソッド

昨年、上智大学が主催する日本CLIL教育学会の関西支部(J-CLIL KANSAI)の 第7回勉強会にも出席したことがあります。その時も同様のことを感じました。

小学校の先生や文部科学省が指定した英語教育拠点校の先生など、現場の先生方の取組についての発表と討論があり、どのように英語環境をクラスルームで実現させようとしているのか、先生方のご苦労が手に取るように感じられました。

幼児教育や英語教育分野において、課題があるとすぐさまその解決方法として、「CLIL」をはじめ、イマ―ジョン教育、クロスカリキュラム、アクティブラーニング 等のさまざまな教育メソッドや英語カリキュラムが注目を集めることになります。

しかし、以前【非認知能力とは?「私たちは子どもに何ができるのか」】でもご紹介したとおり、『いくつかの成功例は紹介されているものの、「模倣して広める手法は社会福祉や教育の分野ではうまくいくわけではない」』ということなのでしょう。

CHESでは「プリ・クラス」でも、「ホリデー・クラス」でも子どもたちはいきいきと英語の日常生活を楽しみ、自然と学んでいる姿があります。私はこの子どもたちの好奇心いっぱいのキラキラした目の輝きを見るのが大好きです。

表層的なメソッドに縛られることなく、子どもたちと丁寧に向き合うことで試行錯誤しながら時間をかけてこの環境を作り出してくれているCHESの先生たちには心から感謝の気持ちで一杯です。

ここだけの話ですが、セミナーに参加して、改めて感じたことは、「これからも私はCHESのこの素晴らしい日常を大切にしていきたい」でした😄

PS.セミナーに参加後、帰路に途中下車して開催中の神戸ルミナリエに立ち寄ってきました。キラキラときれいに輝く電飾をみると、阪神淡路大震災当時の記憶がよみがえってしまいました。もう29年なんですね。


CHESからの新たな提案

CHESの設立以来のテーマは、「小さな子どもたちの大きな可能性を英語力でお応援する」。

そこで、今回「小学生の間に英検準2級をめざすCHES Saturday Class」を開講し、単なる「英検対策」ではなく、基礎的な英語のルールを「学ぶ姿勢」、とっさに反応できる「英会話力」、自分自身の思いを「声に出せる思考力」も育み、お子さんの将来に活かせる英語学習を身につけることをめざすことにしました。

目標達成にはまず基礎的なルールを確実に学び、同時に練習する必要があります。そして、もしも目標を1つ達成することができれば、その「How to do」と「 What to do」が身につき、応用していくことで他の課題の目標達成にも役に立ち続け、お子さんの将来に活かせるはずです。

「小学生の間に英検準2級をめざすCHES Saturday Class」の詳細については、👇こちらをご参照ください。

より詳しい内容については2月の説明会でご案内したいと考えています。

英語経験にかかわらず、英語学習に意欲のある新1・2年生のお子さんの将来に活かせる英語学習に興味がある保護者の方はぜひ説明会にご参加ください。2月17日にお会いできることを楽しみにしています。

International Preschool CHES
Deputy head teacher
幼稚園教諭一種免許/保育士資格
小学校英語指導者資格
(Elementary School English Teaching License)
Masami Morimoto

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