ブログ&お知らせ

News

チンパンジーのお話

先日、「ユキオにも治療薬を!」で紹介させていただいた京都大学野生動物研究センター「熊本サンクチュアリ」の藤澤先生が、CHESの教室で直接みんなに「チンパンジー」についてお話をしてくれました。

チンパンジーについて改めて話を聞くと意外と知らないことも多くて興味深いことばかり。棒をアリ塚に差し込みアリを食べたり、木の葉を使って水を飲んだり、石で木の実を割って食べたりと、道具も器用に使うそうです。

チンパンジーは知能が高く、訓練によって色や形、簡単な言語も習得でき、じゃんけんも理解できるとか。ヒトのDNAとの違いは1から4%程度、人間の4歳児程度の知能があるそうです。夜になると木の上で器用にベッドを作る様子など、アフリカの現地で過ごすチンパンジーの生活を記録したビデオをたくさん見せてもらいながら、チンパンジーについて詳しく説明を聞くことができました。

Ms. Marisがその時の内容をまとめてくれています。


The day was fine and today was all about Chimpanzee. We had a visitor from Kyushu and she is Ms. Michiko. She belongs to the Wildlife Research Institute, Kyoto University. We are glad to see and meet her.

At first, we went to the big room to learn about Chimpanzee. We learned a lot like the following:

  1. Chimpanzee is not a monkey! They said ‘we don’t have tails’.
  2. Chimpanzee loves fruits! But they love to eat meat too.
  3. Chimpanzee can make their beds every night and it lasts for 10 minutes. They said ‘we can do it!’
  4. Chimpanzees are called APES, so they are one of us – people! Are you one of them too? 😊
  5. Chimpanzees have 5 fingers too, but the thumb is so short that can’t pinch like human being.
  6. All of that Chimpanzees important thing in life is their FAMILY. They take care of each other and they really love each other.

We have learned more and saw many actual footages from the real-life wild places in Africa and other parts of it. We saw them how to make their foods, how to build beds, how to drink, how to walk and more. We are hoping that all of them be safe always and survive the wild.


一通りの説明を聞いた後、最後に藤澤先生から「どのチンパンジーが笑っているでしょうか?」という面白い質問がありました。

正解がわかりましたか? ちなみにCHESの子どもたちは見事、正解をポイントできましたよ。CHESの子どもたちは、日頃から英語環境で過ごしているおかげで、non-verbal(非言語)コミュニケーションにたけているのかもしれないです😄

実は、テレビなどで見かけるチンパンジーの「歯を見せて笑っているような表情」は「グリマス」とよばれ、チンパンジーが恐がっている時の表情だそうです。人間の前では、人間が喜ぶからあえてこの表情をすることを学んでいるチンパンジーもいるのだとか。こんな話を聞くとなんだか切ないです。

藤澤先生からのお話が終わった後、子どもたちは楽しそうに公園に遊びに出かけて行ったのですが、先生からはさらに切ない話を聞かせてもらうことができました。なぜ、医者の道からチンパンジーの世話をしたいと思うようになったのかという質問から始まったのですが、その答えは、「チンパンジーを観察しているとヒトの社会をよりよく理解できそうな気がする」でした。

実は、チンパンジーも群れ同士で争いがおこることがあり、集団から離れて一頭でいるところを数頭で狙うそうです。「こんな状況をみていると、ヒト同士でも争いごとはなくならないと実感する」。いじめや争いごとがおこる前提で、ヒトとしてうまく関係や社会を運営できたらいいのにと、チンパンジーの保護活動に携わりながら感じているそうです。

DNAでわずか1から4%程度の違い、この違いをうまく利用することで、それぞれの家族、それぞれの社会、それぞれの国、ヒト同士が争わずにうまく関係を構築できる方法をみつけることができれば、こんなに素晴らしいことはないだろうなと、話を聞きながら改めてチンパンジーの表情を見比べてしまいました。

CHESの子どもたちが、無駄な争いごとにまきこまれることなく、ヒトとして健やかに成長していってくれることを願うばかりです。

最後になりましたが、先日ご紹介したクラウドファンディングは最終目標額を上回り、みんなが肝炎の治療を無事に受けることができるようになったそうです。ご協力いただいた皆さまには心より御礼申し上げます。

PS.公園から帰ってきた子どもたちに聞くと、公園ではみんな石を使ってどんぐりを夢中になって割っていたそうです。ところでチンパンジーとどちらが上手に道具を使えたのでしょうか。チンパンジーも人間の4歳児程度の知能があるそうですけど…、大丈夫ですよね😝


無料トライアル(体験)受付中です

1歳半からのお子さんの貴重な時間を将来にむけてしっかり活かしてあげたいとお考えのパパ・ママは、ぜひ一度、「無料トライアル」にお越しください。申し込み方法はかんたんです。こちらから、いますぐお申込みください。

資料を送付させていただきますので、施設見学もかねてお子さんと一緒にお気軽にご参加ください。CHESの教室でお会いできるのを楽しみにお待ちしています。

Google Business Profileを更新しました。