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2010.10.15

子育て

小学校3年生MちゃんからのGood News!

CHES「アフター・クラス」からのGood Newsです。

小学校3年生のMちゃんのママから、Good Newsをいただきましたので、みなさんにもご紹介したいと思います。実は、この夏休み、CHES「ホリデー・クラス」開催中、Mちゃんは、ビッグなチャレンジをしていたのです。

私は、Mちゃんのママからそのチャレンジの様子をずっとお聞きしていたのですが、私の言葉でみなさんに報告するよりも、ママの目線からの様子をぜひ伝えていただきたかったので、Mちゃんのママに(無理やり?)時間がかかってもいいからとお願いして、メールにまとめていただきました。

わたしのなまえは、○○○Mです

CHESとMちゃんとの最初の出会いは、たしか2008年の夏休みの「ホリデー・クラス」だっと思います。その後、秋から急遽始まった週1回の「アフター・クラス」の最初のメンマバーの1人。私は、Mちゃんとの最初の出会いは、いまでも鮮明に覚えています。

初めて「アフター・クラス」に参加したMちゃんに「お名前を書いてね」と、一枚の紙を手渡しながら英語でたずねたところ、Mちゃんは、なんの疑いも持たず自信満々の様子で、「わたしのなまえは、○○○Mです」と、大きなきれいな文字で、しかも堂々と日本語で書いてくれたのです。

CHESでは、一応立派な「英語」のクラスを運営しているつもりの私は、ひどくがっかりしたわけではありません(念のため)。

当時、まだ小学校1年生のMちゃんは、自分の名前(単語)だけを書かずに、見事に「文章」で応えてくれたのです。その瞬間、私は、Mちゃんはきっと英語もすぐに上手になると思ったので、いまでもそのときの様子をよく覚えていたのです。

何気ないようなことなのですが、Mちゃんのこのリアクションには、大げさに表現すれば2つの重要なことが示唆されていると、私には感じられたのです。

感覚と理屈

これはあくまで私の経験からなのですが、なにかを習得していく際、子どもたちにもいろいろなタイプがあります。特に「言葉」を習得する様子をみていると、どちらかといえば「感覚」でとらえていくタイプと、「理屈」でとらえようとするタイプに大きく分けられるように思います。

もちろんどちらのタイプが良い悪いはありません。そして、これは「英語」を学ぶときもおそらく同じです。

まず、Mちゃんはきっちりとした文章で答えてくれたので、私はMちゃんが言葉をどちらかといえば「理屈」でとられるタイプなんだろうなぁと感じました。そして、次に、まだ1年生なのに「日本語」という言葉もこのように文章で答えてくれたということは、「言葉」を使うこと自体が結構好きなんだろうなぁとも感じたのです。

「理屈」できっちりととられるタイプにとっては、「英語」という普段あまり馴染みのない「言葉」がいきなり「壁」になるように感じることがあります。この種類の「壁」は、「感覚」でとらえようとするタイプには、あまり大きな影響はないようです。「理屈」でとらえようとすると、馴染みのない言葉は「分からない」ので「壁」に感じるのですが、「感覚」でとらえると、「分からない」ことも、「まあぁ、そんなもんでしょう」くらいの感覚だからだと思います。

しかし、「理屈」タイプは、いきなり出会ったこの「壁」を越えた瞬間、一気に言葉の習得力が延びてくるのです。しかもMちゃんは、言葉を使うこと自体が好きそうだったので、なお更伸びシロは大きく感じました。

一方で「感覚」タイプは、時間をしばらくおいて違う種類の「壁」に遭遇することになります。「なんとなく」で捉えてきたことを、ある瞬間から一定の「ルール(理屈)」に従わないと、言葉を使いこなせなくなるからです。だから私は、Mちゃんはきっと英語もすぐに上手になると思ったのです。

ただ、このような大雑把なタイプ分けも、子どもたちの成長段階により、その瞬間、その瞬間、たえず入れ替わったりしていますので、あまりこだわらず、まずは、きっとMちゃんがいきなり遭遇する最初の「壁」、つまり、普段使い慣れている日本語ではないまったくあたらし言葉を嫌にならないように上手く越えてくれればいいなぁと感じていました。

あれから2年。ママからいただいたお手紙です。

まさみ先生

いつもお世話になり、ありがとうございます。娘がCHESのアフター・クラスでお世話になり始めてから3年目の秋を迎えました。

今年の夏休み、小学校3年生になった娘は、学校の夏休みの英語の宿題で秋に開催されるコンテストを目指して英語の物語を暗誦するという事にチャレンジしました。

学校から渡されたのは、ネイティブの英語の先生が吹き込んで下さった5分ほどのテープと、物語が書かれたB4サイズのプリントが3枚でした。一式を抱えて、まずまさみ先生にHelpを求めたのは言うまでもありません。

家で一日に30分程度、何度も何度も繰り返し聞く事からはじめました。わからない単語にマーカーでチェックを入れ、調べて読めるようになったらマーカーを消し、物語の意味を探りながらテープを何度も聞きました。

外出先、車中、時間があればテープを聞きながら真似する日々が続き、途中からは私のサポートなしで一人で繰り返しテープを聞き続け夏休みが終わるころようやく何とかすべてのページを覚えきる事ができました。

待ったなしの2学期。はじめての英語の授業、「今日は発表はないはず」と、プリントも持たずに登校した娘でしたが、いきなりの発表タイム!

常に前向きな娘は緊張することもなく、最後まで発表することができたようです。そして何週間か経った日、学校から帰宅した娘が、「暗誦コンテストの学年の予選に残ったよ!」と本当に本当に嬉しそうに報告してくれました。

結局、全校の予選に外れ本選に出場はできませんでしたが、それでも娘は大満足! 私も本当によく頑張った! 日本語でも難しいことを良く頑張った! と心から思い、共に喜びました。この夏休みの娘の頑張りは、間違いなく娘の自信になったことは言うまでもありません。

英語は楽しい、CHESは楽しいと思う気持ちで娘は通わせて頂いております。CHESに出会って、まさみ先生はじめアフター・クラス、そしてホリデーでお世話になった先生方にThank you がいっぱいです。

9月からクラスが変わり、「ちょっと難しいなあ」とつぶやいておりますが、それでも嫌だとは言わず頑張っております。これからの時代、英語に恐れることなく身近なものとして娘が成長してくれる事を願います。娘は今から、来年の暗誦コンクールを楽しみにしているようです。そんな娘と共に私も頑張らねば!と思う日々です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

この時期の2年間という重み

Mちゃんママ、お時間かけて文章にしていただき、本当にありがとうございました。この2年で、日本語で名前を書いてくれたMちゃんが、こんなにも成長したんだぁと、私も涙がでるほど嬉しいです。

子どもたちが成長するスピードは、大人が考えるよりも本当に速いものですね。でも、まだ3年生だもんね。一気には全校の代表にはなれないかもしれないけど、また、来年も一緒にチャレンジしようね。普段使い慣れている日本語でも難しいのに、英語の文章を感情を込めて発表できたこと自体がとっても素晴らしいことなんだから。

今回Mちゃんが挑戦した「暗誦」をするという作業は、脳を活性化させるという意味でも、言葉を習得するという意味でも、ほんとうに重大な作業だと思います。

私の感覚では、2・3歳ごろから小学校低学年の間に、この作業を繰り返しすることで、高学年以降の学習態度に大きな影響があるように感じます。専門家ではないのでうまく表現できないのですが、ひと言で表現すれば、「勉強が嫌いにならない」ということです。

この時期に「暗誦」することは、「早期教育」と表現されている一部のなかで批判があることも承知していますが、一方では「暗誦」することで、脳が活性化するという意見もたしかにあります。とにかく小難しい議論は横においといて、歌の歌詞でもいいし、バイオリンやピアノで楽譜を暗唱するのもいいので、なにかを暗誦する作業はかなり重要だと感じます。

もちろん「言葉(単語・文章)」でも同じです。とにかくこの時期に「暗誦」するなにかに果敢にチャレンジしていた子どもたちは、その後、ウチの長男(中学)の同級生の様子をみていても伸び続けているよう体験的にも感じます。

しかもこの時期、大人が感じるより、ずっとカンタンに子ども達は見事に「暗誦」することができます。そして、この時期に「暗誦」したものは、不思議と一生忘れることもないようです。

せっかく同じように「暗誦」にチャレンジするのであれば、駅の名前やポケモンの名前、ただの単語とかよりは、子どもたちにとって、一生大事に使える有意義なものにチャレンジして欲しい大事な時期でもあるのです。私の頭のなかには山口百恵やキャンディーズの歌詞しかないのが、いまとなっては残念なくらいw

CHESの生徒は、まさに人生で一番素晴らしいこの時期の子どもたちばかり。「英語」の発音や単語、文章だけにとどまらず、これからも一緒に果敢に挑戦していきましょうね!

これからも、もっもっと「英語で」楽しもうね!

 


2006年以降、ホリデー・クラスからスタートしたインターナショナル・プリスールCHES。その後、認可外保育園として設立、運営をしながら2人の息子の育児をしてきました。

当時のCHESの運営内容や育児状況などを「はてなBlog」にUpしていたのです。古い画像データを整理している際、過去のBlogデータも見つけることができました。当時、私なりに一生懸命育児にたずさわってきた様子が懐かしくて、「育児」カテゴリーの一部に再Upしていくことしました。

「せめて語学力だけでも身につけて欲しい」と、大学受験までに英検準1級、中検3級まで育ててきた息子たちは2人そろって「会社員になる才能はない」「バスケを穏やかに続けたい」と宣言、進路指導の忠告も聞かず、文系ではなく理系の学部へ進学。「国家試験浪人だけは、絶対やめてね」と、いまなお相変わらずハラハラどきどきしていますが、これも「親心子知らず」なのでしょう。

すでに10数年経過し、いま振り返ってもドタバタした子育てでしたが、現在、当時の私と同じように、子どもたちには「幼い間に無理せず語学力を身につけて欲しい」と、一生懸命育児にたずさわっているママ・パパたちに少しでも楽しんでいただければ幸いです。

International Preschool CHES
Deputy head teacher
幼稚園教諭一種免許/保育士資格
小学校英語指導者資格
(Elementary School English Teaching License)
Masami Morimoto