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「小規模保育園CHES(チェス)」、無事開園♪ 

まさに春、ここ一両日でサクラもすっかり満開ですね。

改修工事がなかなかすっきり進まず、多少イライラしていた「小規模保育園CHES(チェス)」も、ようやく春満開♪ 予定通り、2014年4月1日に無事オープンすることができました。

ほんの数か月前までこの場所をインターナショナル・プリスクールとして使っていたCHES-Friendsも、前を通りかかった際、ガラスドア越しに見える施設の変化に興味津々。「小規模保育園CHES」を「Little CHES」の愛称でよび、「Little CHESも開いてたよぉ」と嬉しそうに報告してくれました♪

昨年末、小規模保育園として大改修工事が決まった段階から設計テーマは明確でした。幼い子どもたちが一日中穏やかに楽しく過ごせる空間にしたい。限られたスペースを最大限有効利用したい。そしてその基準はとてもシンプル。私の息子たちがまだ幼かった当時に預けたいと感じたかどうか、です。

そのためにも設計士の方ともあれこれと打ち合わせを重ねてきました。でも、「小規模保育園CHES」は神戸市小規模保育事業の一環。個人的な思い入れだけで前に進むことはできません。施設全体の衛生管理面では神戸市の担当の方、保健所や給食を委託する業者の方、また防火面では消防署の担当の方とも都度細かい打ち合わせや折衝が必要となってきます。

打ち合わせや折衝と一言でいっても、実はあちらを立てればこちらが立たずの繰り返し。当然予算にも限りがあります。乱暴な表現になるのかもしれないのですが、一時はありきたりの資材、ありきたりの設計で一般的な保育施設仕様で十分なのかもしれないなぁと感じたこともありました。

そんな小さな挫折感を味わいながらも、何度も打ち合わせを重ね、そのたびに細かい設計変更を我慢強く丁寧に繰り返してくれる設計士の方や施工業者の方の職人魂や思い入れにも助けられ、ようやく完成することができたのが、今回の「小規模保育園CHES」大改修工事です。

保育スペースの床と壁のこし板はすべて杉の無垢材(一本の原木から直接切り出したもの)。無垢材は自然素材なので、湿気の多い日は水分を吸い乾燥している日は水分をはきだし、保育室の湿度を一定に保とうとする特長があるそうです。また、コンクリートの約2倍ともいわれる断熱性があり周囲の温度にも影響されにくいそうで、夏は涼しく冬は暖かい。

壁のクロスは珪藻土(けいそうど)のクロス。本当は、耐火性と断熱性に優れ、保温性や吸湿性も生かした「壁土」にしたかったのですが、ここは保育スペースということもあり、幼いお友だちにホジホジされにくい「クロス」に落ち着きました。

保育士の先生の事務スペースは、一段あがったところにあるので、ここからは保育スペースが一望できます。その下には収納スペース。これは限られた空間でも保育スペースを最大限広く有効活用するための工夫です。そして、設置してもらった収納庫は台車のようにコロコロと引き出すことができます。

なんだか思わず「大改造!!ビフォー・アフター」のナレーションのようになってきましたが、この収納庫にも「匠の技」が光っているのです。収納庫を閉めても、木目がきれいにぴったり♪

床と台車の空間は、幼いお友だちの足がはいっても、挟み込まれてケガをしない適度な広さを確保。また台車の手前の床部分には、遊びで引っ張りだそうとしても幼いお友だちの力だけでは難しい程度の段を設けてあるのです。

そして「小規模保育園CHES」では対象が0歳児からということもあって、乳児スペースも保育士の事務スペース同様、一段あがったところに確保。保育スペースで遊んでいる1・2歳児のお友だちがいても、0歳児のお友だちはベビーベッドで安心して寝ることができます! この下の収納スペースも、事務スペース下の収納庫同様の工夫がこらされています。

シーリングファンも3機設置。保育スペース全体の空気はゆるやかに循環します。ファンの回転を逆にすることができるので、冬には壁沿いに空気が降りてきます。保育スペースで過ごすお友だちは、上から下へと流れる風を直接浴びることがないので、寒さを感じにくく冬でも穏やかに過ごすことができます。

もちろん保育スペースの「設備」にだけ配慮しているわけではありません。このような設備の「小規模保育園CHES」で、幼いお友だちを毎日笑顔で迎え入れる「保育士」はすべて経験豊かな先生方ばかり。いまのところパートの先生はいないので、一貫してお友だちの成長を手助けしてくれます。

なかでも施設長の先生には、子どもたちにとっても、保育士の先生方にとっても一日中穏やかに過ごせるようにと、これまでの現場経験から感じていたいくつかの課題をクリアーするため、設計当初から携わってもらいました。

そして、「小規模保育園CHES」から1歩外に踏み出してみると、幼いお友だちの足でも数分のところに手入れの行き届いた「瑞穂公園」があります。どの季節にも色とりどりのお花が咲いていますが、なんといってもやっぱり春が一番キレイです。

サクラはサクラでも、ちゃんと実がなるサクランボの花も楽しみ。新緑の頃になると、昨年はインターナショナル・プリスクールCHESの「プリ・クラス」のお友だちが楽しんだように、たくさん実ったサクランボを観て、今年「小規模保育園CHES」に新入園したお友だちも歓声をあげて楽しむことができるはずです。

そして、しばらく通い続けて春も終わるころにはすっかり遊具にも慣れ、気持ちよくお外遊びができる季節ももうすぐ。いまはまだ新しい環境に少し緊張気味の新入園のお友だちも、季節とともにめきめき成長していくのでしょうね。まだ開園したばかりなのに、気分はなんだかすっかりウキウキ気分です。

実のところ、4月1日の開園までは改修工事も含め、準備が本当に間に合うのか、少し心配していたのですが、こうして、設計士、施工業者の方々、保育士の先生方をはじめ、関係各位の方々の熱意と努力のおかげで準備はすっかり整いました。

「小規模保育園CHES」開園のためにお力添えいただいたすべての方々には、心より深く深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。改めて御礼申し上げます 。

ただ、3月31日ぎりぎりまで開園準備に手間取ってしまった関係で、施設の見学やご案内が遅れてしまいました。

いまのところまだ、お友だちの受け入れには余裕があります。もちろん定員はあくまで12名までなので、「小規模保育園CHES」に入所ご希望の方は、できるだけ早めに申し込んでいただけるとありがたいです。

もちろん、「小規模保育園CHES」の施設内の見学も大歓迎です。無垢材で囲まれた穏やかな保育環境をお子さんにぜひ一度体験させてあげてください。施設見学をご希望される方は、(078‐754‐7500)に問い合わせていただくか、下記の申し込みフォームからお問い合わせください。

 

改修工事も終えて、すっかりきれいになった「小規模保育園CHES」でお逢いできるのを楽しみにしております。