ブログ&お知らせ

News

2009.09.11

子育て

12歳長男、単独、シンガポール2週間の短期留学記

2009年8月31日

私の2人の息子たちの長かった夏休みも、あっという間に終わってしまいました。賑やかだった「CHES 2009 Summer Holyday Class」も、すでに夏休みの思い出の1ページのなろうとしています。今年の夏休み、次男はCHESのみんなと一緒にホリデー・クラス。そして長男は、バスケの新人戦を終えて、すぐにSingaporeに短期留学です。しかも今回は、12歳、単独での出発。

出発の前日まで部活動。事前準備に時間をかける余裕もなく、ぎりぎりまで学校の夏休みの宿題と格闘していた長男。むしろ、親のほうがおろおろしていました😰

「パスポートは、きちんと管理してね」

「香港(←乗り継ぎ)の空港で、3時間もあるから寝過ごさないように」(←どこでも寝られる長男)

「知らない人と、あまり気軽に話さないでね」(←誰にでも、愛想のいい長男)

「初日は、自分で入学手続きをしなければならないから早めに学校に行くのよ」

「シンガポールに着いたら、まず電話してね」などなど…

出発前の空港で、私が気になることを思いつくたびに言い聞かせていたのですが、なんともあっけらかんとした長男のひとこととは

「何で電話せなあかんの?」😙

それでも、一応、留学初日の夜には、一度電話がかかってきました。「今日は入試があって、僕は3月生まれやから小6のクラスになるんやって。テストは簡単、授業もわかる、内容も全然簡単! 心配いらんわ」という電話でした。←コレ以来、すでに1週間経ちましたが、一言の連絡もありません。

ほんとに、もう、「親心子知らず」でしたっけ? まあ、便りのないのは良い便り、とも。

子どもの成長は親が思っている以上に早いですね。幼い時期から何度か行き来しているので、いくらかはシンガポールのことをよく知っている「つもり」でも12歳。はじめて一人で行く短期留学では、いったいどんな経験をしてくるのか、楽しみです。

2009年9月11日

シンガポールへの2週間単独留学から、長男が無事帰国しました。今回は、CHESホリデー・クラスを担当してもらっていたシンガポールの先生のご自宅にお世話になりながら、YMCA Schoolに通って英語を勉強していたのです。

出発前までは、バスケの部活動。県体会から新人戦と、ばたばたとスケジュールをこなしていくのが精一杯。留学の準備らしい準備はなにもできていなったので、かなり心配していたのです。とにかく、無事に帰国できて、ほっと、一息です。

関西空港まで迎えに行った時、顔をみるなり

「ただいま!」

「おかえり。で、シンガポールはどうだった?」

「明日から、また行きたい!」

この一言で、どれくらい楽しく充実した2週間だったのかはすぐに理解できたのですが、今回は、あくまでも2週間の「旅行」ではなく「留学」だったはず。しかし、これは↓? 帰国後、いきなりカバンから取り出したおみやげのヤマです。なんと、すべてお菓子!?

さらに、なに、これ?

左から長男、ジャスミン先生、シャリーン先生。メガネやさんでのひとコマだそうです。店員さんに気づかれないうちに、商品のサングラスをかけてパチリッ。なんども言うようですが、今回は「旅行」ではなく、「留学」だったはず。

留学先のYMCA Schoolは、海外からの留学生を受け入れて、しばらく英語を学んだ後、シンガポールの公立中学・高校に編入させることを目的に運営されているのですが、長男のクラスは、約20名ほどの生徒がすべて中国人だったそうです。年齢は、長男と同じ年の12歳から18歳まで。もちろん、すべての生徒は、親元から離れての単独留学です。

長男が、あるとき、留学先の友人の1人に「勉強好き?」と聞いたそうです。すると、その友人は、すかさず「もちろん!」と答え、続いて「勉強して、自分の気持ちと、人生を変えたい!」と。

なんだか、すごい! ですよね。その子は、まだ14歳。日本と中国の「危機感」の違いなんでしょうか。この言葉を聞いて、普段はぼんやりしている長男も、さすがにかなり衝撃を受けたようです。「でもな、その子、歩きながら胸をはって答えたのはいいねんけど、次の瞬間、つまづいとったで、面白いやろ」(←オチまでつけなくてもいいです)

こんな環境のなかで、2週間という限られた時間で、本当にどれくらい学ぶものがあったのかは、これからの本人の自覚次第というところなのでしょうが、それでも、YMCA Schoolからいただいた2週間の認定書を見せてくれた時は、かなり自慢気でした。

そして、親元を初めて離れた留学(旅行?)で少しは思うところがあったのか、以下の英語は、帰国後、長男の部屋の壁に大事に貼られているメモを写したものです。CHESホリデー・クラスの先生のお父さんの家に招かれて、一緒にご飯を食べている時に、そのお父さんが教えてくれたそうです。

You must win.

If you don’t fight, don’t say anything.

You know you will lose, don’t fight. Just say “Sorry”

You know you are right, you just fight.

You know you are wrong, you can’t fight.

Every day is fighting.

You need to win the fight.

この話に至るまでに、どんな話をしていたのか、かなり興味があるのですが、それでもまだ12歳の長男に対して子ども扱いすることなく、まじめに対応してくれた様子が伝わってきました。本当にわずか2週間という時間だけど、長男にとっては、少なくともとてもありがたい経験だったんだろうなと思います。

お土産話も少し落ち着いたころ、飛行機に乗る前から、帰ったらすぐに入りたいので、用意しておいて欲しいとお願いされていた温かいお風呂(お湯がでないシャワーも経験したそうで)にはいりながら、次男にむかって、「この温かさが当たり前と思ったら、あかんで。僕も2週間前までは、そう思っていたけど。あったかいお風呂は、ほんまにありがたいねんで」と、説教しておりました。

温かいシャワーの音にかき消されて、はじめのうちはうまく聞こえなかったのですが、「行かせてくれて、本当にありがとう」と、つぶやいていました。

長男も、帰国後、ほんの少しだけですけど…、大人になった気がします。

帰国後、お礼の電話をかけた際、上のメモが部屋に貼られていることを、シンガポールの先生にお話すると、受話器が壊れるくらい大笑いしていました。本当に、シンガポールでは、ご飯を食べながら、みんなで一体どんな話をしていたのでしょうね。

 


2006年以降、ホリデー・クラスからスタートしたインターナショナル・プリスールCHES。その後、認可外保育園として設立、運営をしながら2人の息子の育児をしてきました。

当時のCHESの運営内容や育児状況などを「はてなBlog」にUpしていたのです。古い画像データを整理している際、過去のBlogデータも見つけることができました。当時、私なりに一生懸命育児にたずさわってきた様子が懐かしくて、「育児」カテゴリーの一部に再Upしていくことしました。

「せめて語学力だけでも身につけて欲しい」と、大学受験までに英検準1級、中検3級まで育ててきた息子たちは2人そろって「会社員になる才能はない」「バスケを穏やかに続けたい」と宣言、進路指導の忠告も聞かず、文系ではなく理系の学部へ進学。「国家試験浪人だけは、絶対やめてね」と、いまなお相変わらずハラハラどきどきしていますが、これも「親心子知らず」なのでしょう。

すでに10数年経過し、いま振り返ってもドタバタした子育てでしたが、現在、当時の私と同じように、子どもたちには「幼い間に無理せず語学力を身につけて欲しい」と、一生懸命育児にたずさわっているママ・パパたちに少しでも楽しんでいただければ幸いです。

International Preschool CHES
Deputy head teacher
幼稚園教諭一種免許/保育士資格
小学校英語指導者資格
(Elementary School English Teaching License)
Masami Morimoto