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2010.08.23
子育て超個人的な独り言です。
考え込んでしまった育児体験
いつもは、どちらかと言えば、CHES のお母さん方から、育児についてのご質問に、少しだけ先輩ママとしての経験談からの考えをお答えさせていただく機会が多いのですが、今回は、しばらく考え込んでしまうようなことを体験してしまいましたので、書き残しておこうと思います。いえいえ、全然たいしたことではないのです。本当に「超個人的」な独り言ですw。
ココに書くかどうかも少し迷ったのですが、いまはまだ幼児期のお子さんとむきあっているCHES のお母さん方も、もしかすると数年後には体験するかもしれないので、やっぱり書いておくことにします。ただ、本当に「超個人的」に感じたことを、そのまま書いておきますので、興味のない方はスルッとスルーしてくださいね。
些細なゴタゴタ
えッ~と、最近のことです。ウチの長男(13歳・男子)が所属するクラブ活動のチームで、ある意味本当に些細なゴタゴタがありました。遊びの延長という感じの悪ふざけが原因(←キッカケと表現した方がいいのかもしれません)で、ひどく傷ついた様子の下級生の生徒がいました。
この件で、当然、顧問の先生はプンプンです。たまたまというのか、いいタイミングとういのか、家庭訪問時にこの件の経緯について、顧問の先生からウチの長男に質問がありました。
この様子を横で見ていた私は、最近、体も大きくなり、クラブでは最上級生ということで、少し調子にノリ過ぎていることも多かったので、長男もこの件にかかわっているように感じてしまいました。なので、すぐに「謝りなさい!」と、長男を諭してしまったのです。長男は、その場でしぶしぶ先生に謝罪。
ところが、後日、その下級生のお母さんと直接お話しする機会があって、事情をよくお聞きしたところ、長男はその件に全然関係なく、むしろその下級生をフォローしていたのが、かえってこんなことになって申し訳ないと、そのお母さんから逆に謝罪されてしまったのです。
要するに長男はこんなことになった以上、チームメートとして、止められなかった自分にも責任があるという意味で「謝罪」したようなのです。
先日の家庭訪問の際の私の対応に問題もあったので、申し訳ない気持ちでこのあたり経緯をもう少し詳しく長男に聞いてみることに。彼が言うには、実はそんなカンタンなことではなく、事情をチームメート一人ひとりに確認しようとしたところ、悪ふざけをしていた「当事者」たちが全く知らんふりして、この件から逃げていると感じたことが一番許されないと。彼なりの「正義感」を盾に怒りが収まっていない様子でした。
正義と責任
さらには、こんなチーム状態で試合ができるはずがないと、かなりご立腹。しまいにはチームからの離脱宣言まで飛び出す始末です。ここで、私は考え込んでしまいました。
確かに彼も、もう中学2年生。この時期から、クラブ活動をやめて、高校受験に専念するのもいいかもしれない。でも、本当にこのままクラブ活動をやめさせてもいいのかなぁ。ただの「逃避」にならないのか。こんな中途半端な状態のまま、ある意味、達成感など全くないまま、本当に受験に専念できるのかなぁ。
彼がこだわる小さな「正義感」は、確かに大切です。でも、場合によっては、その小さな「正義感」にこだわるあまり、大きな「迷惑」になることもあるのでは? たとえば小さな「正義感」は、大きな「責任感」という言葉の前では、ひどく弱々しくなったりしないのかなぁ。
「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がない」
たしか、フィリップ・マーロウの台詞だったはず。いまのあなた、確かに「優しい」かもしれない。でも、同時に強くなければ、あなたの思う「正義」も生かされないと思うよ。もう13歳にもなったんだし、ゲームする暇があったら、そろそろチャンドラーとかも読んで、人間磨きしてもいい年齢でしょ。
いまの彼に必要なこととは、あるいは、もっと大きな「責任感」のようなものが、一体なにかを考えたほうがいいのかもしれない。などなど、しばらく頭のなかでグルグル考え込んでしまいました。
もう13歳
これまでの顛末について長男を交えて、顧問の先生とともに改めてお話しすることに。いままでは、このようなゴタゴタも、なんとなく親と先生の間で調整可能な解決策を提示することができるものと考えてきました。でも、そろそろ「答え」は自分自身で見つけなければいけない時期にきているのかもしれないということで、結局、先生とも相談のうえ、クラブ活動についての判断は本人に任せることにしました。
実際、適切な「答え」らしきもの、適切な「アドバイス」らしきものも、私はいまも持っていません。
ただ、いくつか本人に確認したことがあります。「このままの中途半端な気持ちでは、よくない」ということ、そのためには、まず「本人が変わらなければならない」ということです。つまり、最上級生としての「自覚と責任感」をもっと持てと。
こんな抽象的な表現でしか長男に伝えられないもどかしさもあったのですが、とにかく、まず「本人が変わらなければならない」ということはよく確認できました。
でも、これって、ある意味、もう「少年」のままではいられない、もっと「大人」になれ! という意味。さらに、もっともっと大げさな表現をすれば、それは「一人の人間」として、どのように生きて行くのかをそろそろ考えろ! という意味w。
あれから、1週間ほど経つのですが、長男に対して、どのように伝えれば、うまく伝わるのか、いまだによく分からないというのが正直なところです。
そろそろ彼も少年から大人の手前にさしかかる「思春期」と呼ばれる微妙なお年頃になってきたことは、よく認識しておいたほうがよさそうです。
そうそう。役に立つのかどうかわからないけど、孟子というひとが、「義」についてこんなことを言っていたそうです。
自ら(みずから)反(かえり)みて縮(なお)からずんば、褐寛博と雖も(いえども)吾懼(おそれ)れざらんや、自ら反みて縮ければ、千万人と雖も吾往かん。
覚悟はできてる?
2006年以降、ホリデー・クラスからスタートしたインターナショナル・プリスールCHES。その後、認可外保育園として設立、運営をしながら2人の息子の育児をしてきました。
当時のCHESの運営内容や育児状況などを「はてなBlog」にUpしていたのです。古い画像データを整理している際、過去のBlogデータも見つけることができました。当時、私なりに一生懸命育児にたずさわってきた様子が懐かしくて、「育児」カテゴリーの一部に再Upしていくことしました。
「せめて語学力だけでも身につけて欲しい」と、大学受験までに英検準1級、中検3級まで育ててきた息子たちは2人そろって「会社員になる才能はない」「バスケを穏やかに続けたい」と宣言、進路指導の忠告も聞かず、文系ではなく理系の学部へ進学。「国家試験浪人だけは、絶対やめてね」と、いまなお相変わらずハラハラどきどきしていますが、これも「親心子知らず」なのでしょう。
すでに10数年経過し、いま振り返ってもドタバタした子育てでしたが、現在、当時の私と同じように、子どもたちには「幼い間に無理せず語学力を身につけて欲しい」と、一生懸命育児にたずさわっているママ・パパたちに少しでも楽しんでいただければ幸いです。
International Preschool CHES
Deputy head teacher
幼稚園教諭一種免許/保育士資格
小学校英語指導者資格
(Elementary School English Teaching License)
Masami Morimoto