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Little Hands Project for Ukraine

恐ろしいニュース

2022年2月24日の翌日のことです。卒園式を1か月後に控えたCHESの教室にもその恐ろしいニュースは届きました。21世紀になって、まさかこんなことが起こるなんて。

卒園式の練習が一息ついたので、PCのアプリをつかってフォニックスの復習をしようと画面をOnにした時のことです。YouTubeから意図せずそのニュースが流れてしまいました。はっとして、すぐに画面を止めようとしたのですが、思い直してそのまま観ることに。

ニュース映像が終わり、少しざわついた教室。まだ幼い園児たちにニュースについて話したほうがいいのかどうか迷いました。でも、なにも話さずなんとなく不安な気持ちのまま過ごすよりは、いま観て感じたことを言葉にしたほうがすっきりするのでは? と考え、思い切って質問してみたのです。

「家でもニュースをみた?」に対しては、約半数がYes。「なにが起こっていた?」には、「家が壊れていた」、「爆発」、「火事」、「逃げていた」、「泣いていた」。「どう思う?」には、「悲しい」、「家を壊すのは悪い」、「危ない」、「戦いはだめ」。そして、「日本に来たらどうする?」と質問すると、「隠れる」、「逃げる!」などなど、みんなが「いま」感じたことをどんどん言葉にあらわしてくれました。

話題の方向をリードするにしても、それほど単純ではないことは十分理解していたので、特にまとめる気持ちはまったくありませんでした。ただ、ニュース映像をみた「いま」の気持ちをそのまま言葉にしてくれたら十分だと考えていたのです。

「もっと英語を勉強して外国で生活できるようになる」

そんななか、White Owl(年長)クラスでリーダー格のR君が手をあげて、「僕のお父さんの会社は英語で仕事をしている。僕も、もっと英語を勉強して外国で生活できるようになる」と発言。特にこの一言には、ほっとしました。学齢なりに状況を受け止めて、自分の意見を言葉にだせる。しっかり成長している。

そこで、もう1つ最後に質問してみました。「悲しんで、困っている人たちに、なにができる?」。「Save money!」。and then? 「Donate!」。みんなから口々に元気な声がかえってきたのです。

実は、CHESでは平成28年の熊本地震、平成30年の北海道胆振東部地震の際に、ベルマークをみんなで集めて、小学校に送った経験があります。「義援金」のように単に募金するだけでは保護者の方からお金を預かるだけで、園児には実感が伴わないのでは? と考えたからです。園児たちの気持ちに少しでも残るようにと、保護者の方に協力いただきながら日常生活の中でベルマークを探すことにしたのです。

たとえ小さな手でも、自分自身の手を動かして困っている人のお手伝いをする「CHES Little Hands Project」。あの時の経験も生きている。

でも今回は、遠い国。ベルマークは無理です。幼い子どもたちに実感が伝わるようなお手伝いができないものかなぁと、思いをめぐらせているうちに思い出したのです、年度末の「模擬バザー」のTopicを。

Little Hands Project for Ukraine

手を動かしてつくったものをToy Moneyと交換、今度はそのToy Moneyをつかって買い物をするCHES Bazaar。たとえ小さな手でも黙々と手を動かしてたくさんつくったら、たくさんのToy Moneyと交換できて嬉しかったこと。しかもCHES Bazaarで買い物をするときには、覚えたての計算Skip Countingが役に立って。あのときのみんなの盛り上がりは、本当に楽しかった。

たとえ小さな手でも、自分自身の手を動かしてお手伝いする。これで、今回のプロジェクト名は決まりました。「Little Hands Project for Ukraine」。

そして内容は、新学期が始まる4月のTopic、「Gardening Activities & Planting」にあわせて種を植えて育てることに。もちろん植える種は「ひまわり」です。育てた苗を家にもって帰り、なんのために育ててきたのかをパパ・ママに説明し募金の協力をお願いする。集めた募金をどこに寄付するのかは、またみんなで相談する。

この「Little Hands Project for Ukraine」を保護者の方にもご理解・ご協力いただくためにも、保護者会で内容を説明。その後、内容は充実しているのに、版が古くなったというだけで使用しなくなったテキストを販売することに。みなさんあたたかい気持ちでご支援していただきました。本当にありがとうございました!

いま、種まきも無事終わり、日に日に成長していくひまわりの様子をみながら園児たちは毎日当番を決めて水やりを楽しそうに続けています。もう少し成長したら家にもってかえり、「Little Hands Project for Ukraine」について説明してくれると思いますので、その時は改めてご理解・ご協力いただければありがたいです。

仮に1株50円からでは、それほどたくさんの募金は集まらないのかもしれません。それでも、みんなの手を動かしてお手伝いして集まった募金は、教育関係、できれば学校の復興や教材の購買に役立つように寄付したいと考えています。

いずれ、自分の足で立ち、自分の頭で考え、自分の手を動かして対応する

ここ数年、コロナ禍もふくめ、災害や地震、世界情勢と、なんとなく不安定な状況が増えてきているように感じます。これからの将来も、どのような状況に遭遇するかは誰にもわかりません。いずれCHESの園児たちも、自分の足で立って、自分の頭で考え、自分の手を動かして対応しなければならない大人になる。

十数年後の未来のどこか、幸せな状況であれ、たとえ絶体絶命のピンチの最中でさえ、そういえば2022年のあの悲劇の時、「たとえ小さな手でも、自分自身の手を動かす」って、みんなでひまわりを育てたこともあったよねと、CHESのみんなが、どんな状況にもしっかり対応できるように成長している姿を胸に秘め、ひまわりがしっかり成長できるように当番と一緒にもうしばらく水やりに精を出すことにします。

International Preschool CHES
Deputy head teacher
幼稚園教諭一種免許/保育士資格
Elementary School English Teaching License
Masami Morimoto


 

 

5月になり、新入園児も落ち着いてきましたので、1歳半から2歳の園児の追加募集を始めています。小学生になる前の大切な時間をお子さんの将来にむけてしっかり活かしてあげたいとお考えのパパ・ママは、ぜひ一度、無料の「トライアル(体験)」にお越しください。申し込み方法はかんたんです。

こちら→「資料請求ページ」から、いますぐお申込みください。資料を送付させていただきますので、施設見学をかねてお子さんと一緒にお気軽にご参加ください。CHESの教室でお会いできるのを楽しみにお待ちしています。