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1歳半からの園児の追加募集を始めます。

CHESからは、19名が英検に合格

まずは、CHESの生徒たちも受験した「英検2021年度第3回」の結果をようやくまとめることができたので報告させていただきますね。

2級1名、準2級3名、3級8名、4級5名、5級2名が合格! という結果でした。

特に3級以上では、Writingの点数がしっかりとれていたことに驚かされました。昨年から一緒に取り組んできたWriting Practiceの成果! マークシート問題とは違い、まず課題に対する文章を思い浮かべて、それを自分の手で答案用紙に書き表す作業は、テスト慣れしていない低学齢の生徒にとってはなかなか難しいと思うのです。みんなよくがんばったね。本当におめでとう!

このような合格の報告をいただくのは、心の底から嬉しいのですが、まれに合格という目的だけを意識し過ぎているような受験の相談もないわけではありません。これは英検に限らず、習い事、いわゆる幼児教育といわれる他の課題への相談でも同じように感じることがあります。

子どもたちに話を聞いてみると、とにかく忙しい。ピアノ、スイミングに始まり、日・祝をのぞいて幼児教育のスケジュールが一杯ということも。幼い時期からこれだけ忙しいと親子共々疲れてしまい、親子関係も煮詰まってしまわないのかなぁと、老婆心ながら心配になることも。

卒園生Hちゃんの訪問

こんな揺れる気持ちをシャキッとさせてくれたのが、卒園生Hちゃんの訪問。2010年のCHES立ち上げ時のプリ・クラスから、中学2年生までアフター・クラスに通った生徒です。高校受験のためにCHESを卒業したので、約1年ぶりの登場。真新しい高校の制服のお披露目、英検2級合格の報告と将来の相談もかねて遊びに来てくれました。

ざっくりと相談内容をまとめてみるとこんな内容でした。留学の制度が充実している高校を選ぶことにした。カナダに留学したい。「なんとなく」では大学にいきたくない。はやく社会にでて働きたい。そのためにも留学してやりたいことを学ぶ。日本ではダメ。言いたいことや、やりたいことをはっきり言いにくい、等々。

自分の意見を矢継ぎ早にはっきりと話すその様子は、プリ・クラスの頃から仕切り屋だった3歳の頃のHちゃんの姿といつしかオーバーラップし、「三つ子の魂百まで」という言葉の重みをじっくりかみしめながら、小一時間話を聞くことに。

まあまあ、そんなに急いで結論ださなくても、これから高校生活を送りながら見分を広げると、他に思うことも増えていくかもしれないよと、ここでも老婆心が。

それでも15歳にして、ここまではっきりと意思を表現できるようになったのは、あの3歳の時期にCHESで英語に触れ、「私、英語できるもん♪」という自己肯定感を糧に自信をもって成長してこられたから? 本当にそうだったら、嬉しいなぁと思うと、立派になったねと、思わずハグしたくなりました。

なによりもHちゃんの話で感動したのが、英語というスキル「手段」で、自分のやりたいこと「目的」に果敢に挑戦していこうと考えていること。手段と目的が明確に意識されていることでした。よく言われることですが、目的と手段を混同してしまうと、本来の目的を達成しにくくなるか、手段のための練習に気持ちがはいりにくくなってしまいます。

Writing練習の目的

たとえば、英検。Writingの練習「手段」は、なにも英検合格「目的」のためだけのものではありません。Writingの練習が「目的」になってしまったり、合格だけが「目的」になってしまったりすると、はっきり言って幼い子どもたちには学ぶこと自体が楽しくなさそうです。

CHESではこの練習を、日常生活のいろいろな話題を掘り下げて考える練習、自分自身の意見を見つける練習、お友だちの意見を聞き入れる態度や、他者の意見をヒントに自分の考えを発展させることなど、子どもたちの基本的な問題意識の育成を「目的」にしたいと考えてきました。

だから、文章を作成した後にそれぞれが発表すると、お互いの気持ちや考えていることが理解できて、みんなで楽しくワイワイと盛り上がるのだと思います。

そして、もう1つ感動したHちゃんの言葉が、「私は、小さい頃からCHESで育ったみたいなもん!」と嬉しそうに話してくれたことです。CHESに通うようになった3歳の頃の「タイミング」もドンピシャだったのかもしれない。

英語教育は、いつから?

よく「英語教育は、いつから? 始めたらいいのでしょうか」という質問もいただくのですが、第2言語を「いつ」始めるのが適切なのかについては、実は明確な答えはありません。しかし、始めるべきではない時期については、専門家の間でほぼ意見が一致しています。それは9〜13歳。この学齢は母語の固定を最優先すべきだと。

つまり、小学3年ごろから中学にかけては、日本人ならちゃんと日本語で各科目も勉強しようねってことなのでしょう。不思議なことに、なぜか日本の初等教育ではこの時期にいきなり「英語」の授業が始まってしまうのです…。

諸説あるものの、経験的にはCHESに2歳ごろから「プリ・クラス」に入園、英語の「聞く」「話す」だけではなく最低限の「読み」「書き」の4技能が習得できていると、卒園後、小学校低学年で「なんとなく」英検に合格していきます。

Hちゃんのように小学生の間に3級、中学生で2級まで取得しておくと、高校受験の時にはほんとうに余裕が持てるので、小学生になるまでの「プリ・クラス」の時期は大切にしたいと考えています。

一方、小学生の中・高学年から初めて英語を経験する「アフター・クラス」の生徒は、学齢があがり学習能力もあがってきているものの、基礎固めには少し時間が必要なんですよね。

仮説とはいえ、「言語獲得の臨界期説」で言われているとおり、幼児期を過ぎると、第2言語は獲得できにくくなる年齢の限界はあるのかなぁ? と感じます。

他にも、「音感」聴覚の発達の臨界期は4〜5歳、「運動能力」は4歳ごろから急激に伸び出す。国語の文脈や分数などの算数の問題が理解できる抽象概念の発達は、小学生高学年とも言われています。

いずれにしても、幼児教育の各課題はあくまで「手段」。その手段を習得することで、また習得する過程で、どのような「目的」にむかっているのかを親子で共有できると、親子で楽しく過ごせる時間になるはず。さらに付け加えると、お子さんの発達段階を考えながらタイミングよく課題と出会えると、より楽しくなりそうです。

幼いころのCHESでの思い出や、これから夢を実現するために未来へむかっていく意気込みを楽しそうに話しているHちゃんの様子をみながら(三つ子の魂百まで、ではないけど…)、やっぱり就学前の時期は改めて大切にしたいものだと、教えてもらったように思います。

International Preschool CHES
Deputy head teacher
幼稚園教諭一種免許/保育士資格
Elementary School English Teaching License
Masami Morimoto

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5月になり、新入園児も落ち着いてきましたので、1歳半からの園児の募集を始めます。CHESでは、まだ幼いお子さんが無理なく教室になじめるように一斉入園ではなく、1歳半ごろからのお子さんの新入園児を随時、募集しています。

小学生になる前の貴重な時間をお子さんの将来にむけてしっかり活かしてあげたいとお考えのパパ・ママは、ぜひ一度、無料の「トライアル(体験)」にお越しください。申し込み方法はかんたんです。

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