「CHESシンガポール親子留学」も新展開かぁ!?(1)

2009年の夏からお手伝いさせていただくようになった「CHESシンガポール親子短期留学」ですが、おかげさまで好評を得、毎年の春・夏休みとも多くの方からお問合せをいただけるようになりました。

当時、まだ留学先といえば、アメリカやカナダ、オーストラリアやニュージーランドが主流で、「なぜ、わざわざシンガポールなの?」というご質問もいただくこともあったのですが(汗)、ここ最近では、「アジア」がかなり重要なキーワードになってきている様子、お問合せの内容をお伺いしていても、「シンガポール」の語感が以前のやや「観光」よりのイメージから随分変化してきていることが実感できるようになってきました。

ただ、それでも、残念ながら、いまだにごく稀に、若干違和感を感じてしまうお問合せがあるのも事実なのですぅ。そして、私が若干違和感を感じる原因は、2点のイメージの相違に集約できそうなので、あくまでも私の個人的な感想として、その2点についてふれてみたいと思います。

その2点とは、シンガポールの「学力レベル」と「滞在費」です。

でも、この2点の課題さえ越えることができれば、もしかすると、「CHESシンガポール親子留学」の新展開への道のりが見えてきそうな予感。

つまり、それは、「本気でシンガポール現地小学校への転入を考えてみる!?」という、まさに留学の王道企画。シンガポールのインターナショナル・スクールや日本人学校になんとなく留学するのではなく、本気でアジア最先端の教育に挑戦する3か月から6か月の留学プログラムを企画できるのではないのかなぁという予感です。

ただ、いきなり、結論ではなく、まずはその課題について確認していくことにしますね。

まず、「学力レベル」についてです。たとえば、大学の世界ランキング(タイムズ高等教育世界ランキング2011-2012)によると、秋入学移行か? と最近話題の東京大学が30位、京都大学で50位、大阪大学で119位です。シンガポールにある3つの国立大学のうち、唯一の総合大学であるシンガポール大学は40位。

ただ、日本の大学のイメージと明らかに違うのは、国内むけの高等教育機関というよりは、むしろ外国、特に近隣の東南アジア諸国から多数の留学生を受け入れて教育を提供していこうという姿勢。これは大学に限らず、日本でいう公立なのに、現地の小学校・中学校も同じです。

実際、私がシンガポールに滞在していたときも、長男は(日本では早生まれなので)現地校の(シンガポールでの学齢は1月始まりの)小学校1年生として、そのまま受け入れてもらえた経験があります。

「英語」が共通言語だからこそ、出身国で区別することなく、留学生も分け隔てなく受け入れるという戦略もとりやすかったと思うのですが、それ以上に、大学を優秀な人材の交流の場にすることで、将来的には国益になるという戦略もあるのだと思います。

シンガポールの優秀な卒業生はやがて官僚になり、留学生の多くもやがて出身国に戻り政界や財界で活躍する。月日が流れると、いずれ世界会議でも顔を合わせる間柄。当然、各国間のネゴもスムーズ。特に中国系が人口の約7割といわれていますので、なおさらネゴは重要なのでしょう。

日本の政治家の方々が、世界会議に出席して寂しそうにしている様子は、よくTVニュースでも流れますが、にこやかに歓談している様子をほとんどみたことがないのも、大学時代の(国内引きこもり!?)交流が原因なのかもしれません(汗)。

ただ、当然、そこには小学低学年からのかなりの「競争」が生れます。シンガポーリアンでも目標とする国立大学に入学するのは至難のワザ。以前、CHESのホリデークラスを担当してもらったブレンダ先生のお姉さんは、大学受験のときにあわやノイローゼに陥りかけたと、大学受験の熾烈さを笑いながら教えてくれたことがあります。小学4年生の全国一斉テストで、ほぼ将来の行く末が見えてくるとも言われているのです(汗)。

日本国内の受験勉強もそれなりに熾烈だったりするわけですが、国内での競争なので、モチベーション自体、「私が合格する!」という自分さえ良ければOKという「個」に偏っているように感じるのですぅ。

一方、シンガポールのように留学生も含めた競争になると、ワールドカップ出場選手のように、あるいは、かつての日本の明治時代の海外留学生のように「国」を代表して競争している高揚感を感じることができるのではないのかなぁとも思うのです。「国益」について語っている日本の政治家の方の言葉が異様に軽く感じるのも、ご本人が国際競争を全く経験したことがないからなのかもしれませんね(笑)。

2009年当時、「CHES親子短期留学」を企画したのは、たとえ短期間であっても、周辺のアジア諸国からシンガポールに留学している子どもたちと一緒に机を並べることで、留学生の子どもたちが感じている勉強のモチベーション(国際競争力からの高揚感)を実感できる大きな体験になればなぁと感じたからです。

また、日本ではご飯を食べるのも、温かいお風呂に入れるのも、そして勉強できるのも、子どもたちにとって、ごく当たり前の日常なのですが、留学生にとっては、その日常のありがたみの意味が随分違うはず。勉強できることが、いかにありがたいことなのかを実感することで、帰国後の子どもたちのモチベーションも随分変わってくるのではないのかなぁと感じたからでもあります。

そもそも、いくら柔軟性がある子どもたちといえども、1週間や2週間の留学で、たちまち英語や中国語を夢のようにカンタンに100%吸収できるわけではありませぬぅ(汗)。

学力を比較するにしても「英語」での学力が基準になります。もしも転入試験を受けるにしても、すべて英語での試験。そういう意味では、タイムズ高等教育世界ランキングにある「東京大学30位」と「シンガポール大学40位」という評価も随分意味が変わってくるのかもしれません。そしておそらく、今回の「東大秋入学へ移行」も、日本国内だけでなく、海外から留学生の受け入れをしていかなければ、優秀な人材を輩出できなくなるという課題が大きく影響しているのだと思います。

いずれにしても、このような留学体験を親子で共有することは、これから未来へ向けての日本の子どもたちの可能性をひろげる一助になることを夢みながらの企画。短期間ではありますが、いい体験として親子で共有していただければなぁと感じていました。

次に「滞在費」についてです。シンガポールはとても小さな島国。ちょうど淡路島くらいの大きさです。そこに近隣から留学生は集まるし、お馴染みの観光客は集まるし、オマケにもう1つの顔、タックス・ヘイブンの国ということで、企業の本社機能や富裕層も世界中から集まってきています。

当然、不動産価格は安くはありません。滞在費も東京よりも高いくらいです。パック旅行のホテル滞在をうまく利用できるのは、せいぜい短期間での滞在に限られます。2週間を越える中・長期滞在になると、経済的な負担も増えてきます。

「本気でシンガポール現地小学校への転入を考えてみる!?」となると、少なくとも3か月、平均的に6か月は、シンガポールで準備する必要がでてきます。滞在費は、できるだけ経済的に抑えたい出費。

だからといって、滞在費を抑えすぎるのもお勧めできません。このあたりは、シンガポールではかなり微妙な課題。というのも、日本の多くの方は、実は、かなり選択肢の狭い範囲で生活していることをあまり意識していません。日本でも、100円均一ショップの出現で、安ければ安いなりにという選択肢も増えてはきているのですが、最低限の期待値(汗)という意味では、まだまだ海外での選択肢の比ではありません。

実際には、安価な滞在先も、安価な学費の語学学校も、安価な食料品の店も、多民族国家なので、当然、数多く存在するのですが、日本人の平均的な期待値からは、まだまだかなりかけ離れている状況です。

・・・と、「学力レベル」と「滞在費」という2つの課題について、私が現在感じているまま書き連ねてきましたが、この2つの課題をクリアーできないと、「本気でシンガポール現地小学校への転入を考えてみる!?」の企画は到底実現不可能。

このような課題から、2009年に募集を開始させていただいて以来、やっぱり、シンガポールへは「短期親子留学」が妥当かなぁと考えていたのです。

ただ、私の考えを改めたほういいのかなと、実感するお問いあわせの状況が大きく変化したのが、2011年の春でした。それはあの震災以降のことです。

シンガポール留学のお問合せ内容が、急激に増え、しかも短期の留学の問合せだけではなく、将来の移住を想定した留学の問い合わせも突然増えてきたのです。

震災以降の日本政府や大企業の危機管理能力の拙さが顕在化したことも大きく影響したのかもしれません。

そんな秋口、あるママ(Yさん)からお問合せのメールをいただきました。上はお姉ちゃんで大学生。下は8歳の男の子。ご主人とYさんは中国出身。ご主人は日本の大学教授。

当時のYさんは、随分煮詰まった様子でした。自分達の世代は、中国から来たので中国語はもちろん、日本語も英語もとりあえずは勉強してきた。ところが、日本に馴染むことを考え、お子さんたち2人とも、普通の日本の教育を受けさせたので、日本語は大丈夫だけど、中国語も英語も苦手。お姉ちゃんの就職活動を目前にして、日本の現状や将来を考えたとき、果たして、このまま日本に留まっていていいのだろうかと、疑問に感じるようになってきた。

かつて、自分達が中国から日本への移住(20年前のことだそうです)を決心したように、いま、下の息子を連れて、シンガポールに移住できる可能性はあるのか? というかなり切羽詰まった内容の問合せだったのです。

私は、実直にシンガポールの「学力レベル」と「滞在費」の課題を彼女に伝えるため、メールのやりとりも含め、何度か電話での打ち合わせを重ねることにしました。

シンガポールのおおよその内容を伝えた後、それでもYさんは全く臆することなく、一度チャレジしてみようと思うので、直接、私自身がリサーチに行ってみたいと言い出したのです。「そのための留学をアレンジすることは可能?」と、聞かれたので、「私も全力で応援したい!」と、喜んで答えました。2011年の暮れのことです。

・・・こうして秋口から、「本気でシンガポール現地小学校への転入を考えてみる!?」のリサーチが始まり、年が明けた1月早々に、Yさんは単身でリサーチのための留学に出発することに。孟母三遷ではないのでしょうが、フットワークの軽さは、さすがです。かつて政変のタイミングで華僑の方々が海を渡り、アメリカ・日本・カナダをはじめ世界各国に移住したときも、こんな感じだったのかもしれないですね。

そのYさんが先日、リサーチのための留学を無事(しかも超楽しそうに←最初の問合せメールの悲壮感なんて、まるで嘘のように)終えて帰国。体験談のメールをいただきました。

私は彼女からのメールを読み、もしかすると、これがきっかけとなり、実際に「本気でシンガポール現地小学校への転入を考えてみる!?」の企画が実現できるかもしれないと感じました。もちろん、Yさん本人もかなりの手ごたえをつかんだ様子。

「CHESシンガポール親子留学」も新展開かぁ!?(2)へ続きます。

次回は、「本気でシンガポール現地小学校への転入を考えてみる!?」にむけてのリサーチ体験談を、Yさんからいただいたメールを中心にお伝えしていきたいと思います。乞うご期待。

参考:


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