昨年の夏にリニューアル・オープンしたCHESでは、半年が経ち、この春には改めて、運営についていくつかの見直しを行うことにしました。
その中で1番大きなテーマは、やはりカリキュラム。
それぞれのCHES-Friendsによって、さまざまな環境の違いがあり、そのなかでCHES-Friends全員が本当に楽しく英語力を身につけることができるためには、カリキュラムとして「なに」を「どのように」提供するのが1番なのだろうか? と、私なりにずっと思い悩んできていたのです。
というのも、たとえば現在のCHES-Friendsの年齢層をみても、2歳から小学生までと、「学齢の幅」はかなり広いです。そして初めて英語と接するお友達からそれなりにBasic Englishが定着しているお友達まで、「英語力の幅」もかなり広いのです。
また週1回参加しているお友達もいれば、週5回参加しているお友達もいて、参加回数、つまりお友達によって「英語にふれる時間の幅」もかなり違いがあります。しかも、それぞれのご家庭でのママやパパのサポートの違いも現実としてあります。
このような状況なので、私なりにずっと考えていたのですが、あれもこれもと取り入れるのではなく、とにかく最短距離、つまり必要最低限の内容のカリキュラムにして、それぞれのCHES-Friendsには、確実に、そして「楽しく」伝えることに決めました。
こうすれば、英語で「興味」を持ったことが「分かる」と、「自信」が生まれ、「自信」を持つと「行動」が変わり、ますます「興味」を持つという「学ぶ姿勢」の好循環が生まれてくるはずです。
とにかく、私がいま、CHES-Friendsにまず身につけて欲しいのは、このような“How to learn”。ただ、入口に「英語」があるだけです。4月からのウィークリー・クラスをお願いするソニファ先生とゴーリカ先生にも、この点については十分打ち合わせをし、確認することに。
こうして「なに」をカリキュラムとして提供していくのかについては、いままでの英語教育の経験もあり、大枠は比較的すんなりと決めることができました。すでに「業務連絡(2011-3-14)」でお伝えしたとおりです。
しかし、「どのように」提供するのかが、もう1つの大きな課題です。いまさら強く思い知らされることは、日本では、お友達が教室から一歩外に出れば100%日本語環境だということです。
英語環境100%の国で使われているカリキュラムをそのまま単純に日本で使うだけでは、日本語100%の環境では、残念なことになかなかすんなりと役に立つわけではないのです。
いまのところ、まだ日本では英語は“must”ではありません。幼い子ども達の課題も、もちろん英語だけではありません。状況によっては、単なる“習い事”レベルの優先順位のことさえあります。これは一般的な日本の学制を考えても明らかです。
このような日本で、「どのように」提供していくのがいいのか? ソニファ先生やゴーリカ先生のバイリンガル教育の経験や意見も参考にしながら、私の英語教育の経験をふまえいくつか改善しなければなりませんでした。
・・・実は、こんな状況の中で2011年CHES春休みホリデークラスの開催することになったのです(汗)。
しかも、2歳からのお友達のクラスと、小学生までの少し大きなお友達のクラスとの2クラス同時開催。当然、並行した2つのプログラムが必要になります(滝汗)。これは私にとっても始めての経験(爆汗)。
いまでこそ、こうしてお話しすることもできるのですが、このホリデー・クラス開催までの準備段階では、ソニファ先生も私もかなり緊張していたのですwww。
でも、いざ始まってみると・・・、私の小さな不安は、CHES-Friendsの大きな笑顔で、あっという間に吹き飛ばされてしまいましたぁ!
たとえば・・・、小さな友達のクラスでの様子はこんな感じ。
そして、少し大きなお兄ちゃん・お姉ちゃんのクラスでも、こんな感じです。
私が想像していた以上に、CHES-Friendsは、ホリデークラスのカリキュラムを楽しく受け留めてくれました。私は本当に嬉しかったです。
私なりに、今回のホリデー・クラスで、改めて気付かされたことを大きくまとめてみると、以下の3点に集約できると思います。
- 今回は約2週間、ぎゅっと英語の環境を経験できた。
- 2歳から小学生までの幅の広い年齢層の集団活動を経験できた。
- 身近で興味のあるTOPICは、日本語であれ、英語であれ、お友達の知的好奇心を刺激する。
これらが、幼い子どもたちが、英語環境の乏しい日本で、英語を身につけていく最短距離なのだろうなぁということを改めて実感しました。次回は、それぞれの点について、具体的にお話ししていきますね。