少しずつですが、春に近づいてきましたね。今日も雨ですが、これからは一雨ごとに春に近づいていくのでしょう。駅にむかう途中の公園で梅が咲いているのを見かけましたぁ。本当にもうすぐ春ですね。
同じ駅にむかう途中でも、2月の大雪のときなんて、こんな感じだったのに。いま改めてみると、ここはどこ?ッて、聞き直したくなります。
これが、わずか数週間で、梅の花ですから。季節の変化というのは、本当に興味深いものがあります。実は、上の写真の雪に埋もれている木々は、すべてサクラなのです。きっと、あと1か月もすれば満開になっていることでしょうね。もういまからワクワク気分です。
春だから、というわけではないのですが、先日の日曜日、実は、私はある勉強会に参加してきたのです。
その勉強会のテーマは「英語のセンテンスの書き方をどのように教えるのか?」でした。
2人の息子を育てる過程でも、そしてCHES Friendsが成長していく過程でも、このテーマはすごく重大な課題。特に幼い頃から英語を学ぼうと考えると、実は、英語のセンテンスをどのように身につけていくのかは、かなり大きな壁になります。
一般的に、3歳ごろまでは「話し」言葉の敏感期と表現されています。
6か月ごろの赤ちゃんは発語、口から音をだすことを楽しむようになり、だいたい1歳の誕生日を迎えるころには、意図的な言葉を発するようになるといわれています。
さらに2歳の誕生日のころには、言葉を発するよろこびから、起きている間中、ず~ぅと声をだしている(←ウチの長男、いまでも)お友達もいたり、「ママ、スキ」など、そろそろ2語文が話せるようになるお友達。なかには絵本を持ってくることで、(まだ明確に言葉で表現できないものの)読んで欲しいとせがむお友達が増えてきたりもします。
経験的にも、この時期にたくさん「語りかけ」や「読み聞かせ」をしてもらえるお友達は簡単に話し言葉を覚えてしまいます。
すでに経験済みの方も多いと思うのですが、ママやパパが話しかけた言葉をそのまま「リピート」してしまう様子は、まるで天才・少年/少女のようです。まぁ、なんというのでしょうか。いわゆる親ばか(笑)のはじまり、はじまりぃ~wwwですぅ。私なんて、いまでも2人の息子達のことを信じている超・超親ばかぁです!
このような天才・少年/少女の様子は、たとえ話しかけた言葉が「英語」であっても同じことです。
なので、この時期のお友達には、できるだけ英語で「語りかけ」てあげたり、英語で「読み聞かせ」てあげたりするだけで、結構、簡単に「話し」言葉を吸収してしまいます。
しかし、3歳ごろから・・・
お友達の様子は突然、変化してしまうことがあるのです。おそらく3歳ころからは、そろそろ「自我」が芽生え始めることにも関係があると、私は推測しているのですが・・・
話しかけても、素直にリピートしてくれなくなってきます。なかには、かつて流行していた「そんなの関係ねぇ」的な反応も。こうなってくるといくら英語で「語りかけて」も興味のないことは簡単にスルー。
この様子は日本語でも同じことです。
きっと、このようなお友達はそろそろ「言葉の敏感期」の次のステージへ進む準備をしているのでしょう。「言葉の敏感期」の次のステージとは「書き」言葉の敏感期といわれています。
いままでは、絵本を読んでいても、ママが表現する「音」→「言葉」という認識。
でも、「書き」言葉の敏感期になると、同じ絵本でも、その絵本に書いてある「文字」にも興味を持ち始め、「文字」→「言葉」という認識もできるようになってきます。
この「書き」言葉の敏感期が「6歳」ごろまで続くといわれています。いずれにしても、就学時期前後に、とても重要な「言葉の敏感期」があるといわれているのです。
たとえば、ほらッ、世界中、どの国を見わたしても小学校が始まるのは、ほぼ「6歳」。それぞれ文化や習慣が全然違う国が多いのにもかかわらず、なぜか、小学校に入学する年齢はほぼ同じ。なんだか不思議ですよね。
なので、この時期からは、そろそろ、日本語でも英語でも、センテンスをどのように身につけていくのかが重大な課題になってくるのです。
私の頃の小学1年生の国語の教科書は、たしか、「さくらが、さいた。」でした。←古いぃ(汗)。こうして、センテンスで覚えることで、同時にある程度の語彙力も増えてきます。
私は(2人の息子達がちょうどこの時期)シンガポールで一緒に過ごすことができました。
彼らは、先生からいただいた“Comprehension”(理解力、把握力、理解度テスト)という問題集を1日に5分程度毎日欠かさずやっていました。
その問題集の中身は、まず、短い文章が例題として書かれてあります。もちろん、難しい内容ではありませんよ。例えば、あくまで、例えですが、こんな感じです。
ママは赤いりんごを3個買いました。パパは黄色いバナナを買いました。←みたいな例題があって、次に、いくつかの質問があります。
りんごを買ったのは誰? ←このような質問に対して、「ママ」とひと言で答えるのではなく、ママがりんごを買いました。と、センテンスで書き込んでいくのです。
シンガポール現地の問題集なので、普通の日本人であればびっくりするような例題もたくさんありましたよ。道に大きな“lizard”(1mから2mぐらいの大とかげ)がいました(笑)とか。
このような作業を繰り返ししている間に、なんとなく英語のセンテンスが組み立てられるようになり、同時に語彙も増えてくるので、急激に英語力がついた経験があります。
でもね、とても残念なことに、幼児・小学生目線の“Comprehension”の問題集は、日本では、なかなか手に入りません。
ここ数か月でCHES Friendsたちも徐々に、フォニックス(発音)を習得し始め、徐々に英語力が成長してきていますので、そろそろ英語のセンテンスを書くことをどのように楽しく学んでいくのかが、大きな課題になりつつあります。
というのも、言葉を「音」だけで認識していると、頭にはいるのも早いのですが、忘れるのも、同じくらい早いのです。
これも、経験的によくご存知の方は多いですよね。
幼いころに英語を習っていたのに、小学校になるころにはすっかり忘れてしまい、中学生になったら、英語が嫌いになっていた(爆汗)。当たり前なのですが、将来わざわざ英語が嫌いになるためにわが子を早くから英語に触れさせてあげようと考えるママやパパは絶対にいないと思うのです。
言葉なので、お友達が成長する過程で当然必要な言葉や表現は変化していきます。
たとえば、3歳のお友達がトイレに行くとき、「おしっこ」のことを英語で“piddle”「ピー・ピー」と表現しますが、さすがに小学生や中学にもなると、トイレにいくときこの表現はつかえません。これは日本語でも同じ状況です。幼児言葉から年齢とともに徐々に変化していきます。ある意味、言葉の習得というのは、一生かかって絶えず学び続けなければいけないものなのでしょう。
だから、学ぶこと自体が嫌いにならないことが一番大事なことだと感じます。
嫌いになる理由は、ずばり、分からない、あるいは、かつて分かっていたつもりが、いまは分からない、です。分からなくならないためには、ある程度、定着する必要があります。
いま、幼い段階で「音」だけで認識している言葉は、なかなか定着していかないし、これから以降の言葉の発展にもつながりにくくなってしまうのです。
言葉が定着するためには、やはり「文字」として認識し、読むことができて、そして書くことができるようになり、はじめて「定着」するのだと思います。
そこで、昨日、私は「英語のセンテンスの書き方をどのように教えるのか?」に参加してきたのです。わずか数時間の勉強会だったのですが、本当に、たくさんのヒントをいただくことができました。
このようなヒントと、私の経験もあわせて、もうしばらく、私のなかで整理したのち、みなさまには、また改めてお知らせしていきますね。
取り急ぎ、CHESでは、この4月ごろからは、「ママと一緒に英語の絵本クラス」を開講し、そこで、徐々に取り入れていこと考えています。もちろん「プリスクール」や「アフタークラス」のウィークリークラスでも積極的に取り入れていきます。
とにかくCHES Friendsの成長は、私が想定していた以上にはやく、楽しい教材をはやく準備しなくてはいけないくらい早いお友達がたくさんいます。
これも、ひとえにCHES Friendsのママとパパのお陰です。CHES Friendsのママとパパの強力なサポートにはいつも感動します。
そして、セミナーに参加して私が一番感動したのは、いくつかの教材だけではなく、実は、講師の方の「情熱」だったのです。
私は、1人の教師として、また母として彼女の情熱をすぐに感じることができました。
きっと彼女は…
どのように教えると、お友達は楽しく学べるのかなぁ
どのように教えると、お友達に楽しく伝わるのかなぁ
そして
どのように教えると、お友達に自然と身につくのかなぁ
もう1日中、1年中、いまのいままで、ず~と考え続けているんだろうなぁと感じました。おそらく彼女は70歳くらい。もう、それは本当にあくなき「探究心」と表現してもいいくらいの「情熱」を感じることができました。
私も、また、気持ちをあたらに、がんばります!
もうすぐ、春ですもんね。