もう2011年1月も終盤。
来月早々には春節。まだまだ寒い日が続きますが、穏やかな陽射しに包まれる春の訪れが待ち遠しいですぅ。
そろそろこの春のCHESホリデークラスについての打ち合わせも本格化してきているのですが、まずはこの冬のホリデークラスを振り返ってみることにまします。
今回の2010-2011CHESWinterクラスのTopicは、“We are going on a bear hunt”でした。
以前からCHESホリデークラスに参加していただいているお友達には、すでにお馴染みのTopicなのですが、とにかくお友達はこのストーリーがみんな大好き。
内容は、本当にシンプル。あるお天気の良い日に「怖くない、怖くない」と言い聞かせながら、大きいクマを捕まえよう! と、かなり勇ましくw「クマ狩り」に出かける子ども達とお父さんのお話。いくつかの苦難をやっとの思いで乗り越え、ようやくクマを発見! でもね、結局はクマを見たと途端、急いで引き返してくるんですw。
CHESでは、このお話が登場するたびに、お友達はやや興奮気味。おそらくお友達が、なによりも大好きな理由は、ストーリー中たびたび登場する「擬音語」や「擬態語」なのだと思います。
日本の代表的なおとぎ話「桃太郎」では、お婆さんが川で流れてくる大きな桃を発見しますが、その様子は「どんぶらこぉ、どんぶらこぉ」でしたよね。同じようにこの物語でも面白い表現がたくさんでてきます。
まず、最初にクマ狩りのゆくてをさえぎるのが、“grass”です。うえを飛び越えることもできず、下をくぐることもできず、やむをえず突き進むのですが、そのときの様子は、“swishy,swashy”。
次の苦難は、“river”。同じように突き進むのですが、そのときの様子は、“splash,splosh”。
次は、“mud”です。そのときには、“squelch,squerch”。
“forest”のときは、“stumble,trip”。
“snowstorm”のときは、“hooo,wooo”。
“cave”のときは、“tiptoe,tiptoe”。
それぞれの擬音語や擬態語に、先生が声に強弱をつけ、スピードを変えて、ぐぅッと雰囲気をつけて読んでくれるので、それぞれの単語の意味を正確につかみきれていなくても、思わずお話のなかに引き込まれ臨場感が味わえのだと思います。
イブリン先生が読み始めるとお友達の様子は…
↓
さらに臨場感を煽るのは、「形容詞」だと思うのです。しかもその形容詞は必ずといっていいほど2つ並んで名詞を表現しているのです。このあたりもこの絵本はよくできているなぁと感心してしまうのですが、1つの形容詞だとやや伝わりにくいのですが、形容詞が2つ並ぶと、一気に臨場感が膨らみます。
たとえば、「川」には“deep cold“。ただ深い川じゃなくて、深くて冷たい川。あぁ、これを越えていくのは大変だぁなんですぅ。
吹雪には“swirling whirling“、小難しい英単語なのですが、とにかくこの「音」を聴いただけでも、お友達にはもう強い風がぐるぐる雪を巻き込むような絶望的な吹雪なんだろうなぁが、直感的に伝わってしまうのですぅ。
最後にようやく登場するクマの表現なんて、その様子を想像しただけで思わず、“逃げろ”と叫びだしたくなるくらいうまく丁寧に形容しています。
そして、全体を通して感じるのが「繰り返し」のリズム。
こうして、幼いお友達がお話に引き込まれていく様子をみていると、つくづく「言葉」や「表現力」というのは、頭だけで学べるものではないなぁと、改めて実感させられます。
特に幼いお友達は、年齢的にまだ日本語・英語にかかわらず言語能力限界があるので、直接・間接的に5感をフル活用しながら、すべてを受け留める力があるんだろうなと、改めて感動してしまいました。
この時期のこういう感性は、これからもみんな大切に育んで欲しいですぅ。また、おうちでも日本語の絵本を読むのと同じように、“We are going on a bear hunt”も読んであげてくださいね。英語の絵本は円高の影響なのでしょうか、以前よりは随分お手ごろ価格になってきています。

- 作者: Michael Rosen,Helen Oxenbury
- 出版社/メーカー: Margaret K. McElderry Books
- 発売日: 2003/01/01
- メディア: ペーパーバック
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声の「強弱」や「スピード」、ぐぅッとした雰囲気は、↓こんな感じです。“Michael Rosen Performing”と書かれているので、あるいは原作者Michael Rosen本人なのかもしれません(ごめんなさい、確認できていないのです→いやぁ、本当に原作者本人でしたぁ! びっくりぃ)が、観ているだけで面白いのでYouTubeの映像をご紹介しておきますね。
原作者Michael Rosenのホームページはこちらですぅ。
http://www.michaelrosen.co.uk/index.html
さて、次回のCHESホリデークラスは!
2011年3月下旬から4月上旬に開催を予定しています。
次回は、なんと、CHES史上初(文字を大きくするほどでもないのですがw、5感をフル活用するためにもw)、2クラスで開催を予定しています。
詳細については、2月3日の節分に発表予定です。各クラス10名程度の開催を予定しています。またもしかすると満席になってしまい、キャンセル待ちになってしまうかもしれないのですが、CHESスプリング・クラスは、2歳から小学生のお友達を募集します。ウィークリー・クラスでの無料体験参加者も募集中ですので、おはやめに、こちらからお申し込みください。
(PCの方は)http://kobe-ches.jp/setumeikai.html#setumei
(携帯の方は)http://kobe-ches.jp/k/#entry
詳細等決まり次第、資料と申込書を郵送させていただきます。もうしばらくお時間くださいね。