バイリンガルの子ども達は、会話理解力に優れている!?

2010.3.10の日経新聞に子どもの英語教育に関する面白い記事が掲載されていましたので、ご紹介します。

 2つの言葉を話す「バイリンガル」の子どもは1つの言葉を話す子どもに比べ、会話を理解する能力が高いとの論文を、板倉昭二京都大准教授(発達科学)や英シェフィールド大のマイク・シーガル教授らの研究チームが8日までにまとめた。米科学誌プロスワンに発表した。

いまだに、よくお聞きするのが、「幼い頃から英語を学んだほうがいいのか? 学ばないほうがいいのか?」という疑問です。

正直なところ、どちらがいいのかに正解はないと思います。ただ、実際に育児を経験して、言えることは、できることなら英語に限らず「言葉」を学び始めるのは2歳ごろから、遅くても5歳ごろからのほうが無理がないということです

私は、発達科学や発達心理学の専門家ではないのですが、この頃の子ども達は、あきらかに「言葉」に敏感です。2歳から5歳ごろの子ども達は、「言葉」をコピーするように覚えていきます。リーピート(繰り返し)を一番喜んでするのも、この時期です。

「言葉」なので、英語だろうと、日本語だろうと同じことです。まさに「敏感期」なんだろうなと感じます。実際、世界中どこの国でもこの時期から初等教育がはじまるのも、この「敏感期」と関係があるような気がしています。

さらに、ここで、もう1つよくお聞きするのが「日本語と混乱しないでしょうか?」という疑問です。これも、経験的に感じることは、混乱しません(キッパリ)。むしろ、大きくなってから他言語を学んだ方が混乱します。

たとえば、私は「英語」の物語を読んでいる時、知らない言葉がでてくると、もう駄目です。いったん読むのを中断して、知らない言葉が気になって、ついつい辞書に手が伸びてしまいます。

でも、子ども達は違います。同じ物語を読んでいるのに、全然平気で読み進めていきます。分かっているのか、分かっていないのか、横で見ていてもよく分からないのですが、あらすじは押さえていますし、私が知らなかった言葉について訊ねると、「わからへんけど、こんな感じの意味ちゃう?」ぐらいの対応です。

理由は、よく分からないのですが、どうやら「大人」と「子ども」の頭のなかでは「言葉」の「処理」の仕方が違うようなのです。大人は、知らない言葉に対して、特に他言語の場合、かなり神経質に対応しますが、子どもは、まだ知らない母国語であれ、他言語に対してであれ、うまく推測して対応しているようなのです。

そして、さらにバイリンガルの子ども達のほうが、「推測力」のようなものの使い方がより上手だなぁと、これは、バイリンガルの大きな特徴だなぁと、以前から感じていたのです。

「感覚」といえば、それまでですが、確かにこの記事にあるような大きな違いがあることは実感してきました↓。

 日本や英国、イタリアで、4~7歳のバイリンガルの子供のグループと、1つの言語を話す子供のグループに同じ人形劇のDVDを見せて、会話を理解する能力に違いがあるかどうかを調べる実験をした。

 例えば「わたしの犬を見掛けなかったか」という問い掛けに「庭にいたよ」と答える人形と「空にいたよ」と答える人形のうち、変なことを言っている方を指でさしてもらうという方法だ。

 比較したのは英国に住む日本語と英語のバイリンガル33人と、日本語だけを話す日本在住の55人。イタリアでは、ドイツ語とイタリア語を話す36人と、イタリア語だけを話す41人を比べた。

 バイリンガルのグループと1つの言語を話すグループで語彙(ごい)の豊かさや社会的階層などは同じになるよう、条件をそろえて違いを分析したところ、どちらの実験でもバイリンガルのグループの方が変なせりふに敏感なことが分かった。

いままで経験的に感じてきた「違い」を、このように科学的に解明していく研究が進めば、「国際化」という旗印をあげたものの、「幼い頃から英語を学んだほうがいいのか? 学ばないほうがいいのか?」、あるいは「日本語と混乱しないでしょうか?」というような疑問のもと、結局、いつまでたっても内向きから脱却しようとしない議論は、少なくなりそうな予感はします。

 

 今回の結果について板倉准教授は「バイリンガルの子供は2つの言語を介して異なる文化を学んでおり、より多くの経験を積んでいるため、会話への感受性が高いのではないか」と話している。

 カナダ・トロント大児童研究所所長、カン・リー教授の話 「バイリンガルとして育つことが、会話能力という社会に適応するための基本的能力にどんな影響を与えるかを初めて明らかにした画期的な研究だ。

 バイリンガルと言語の獲得との関連を調べる研究はまだ歴史が浅く、方法に疑問のあるものも少なくない。今回の実験方法は非常によくできており、科学的にしっかりした結果だと思う

理屈はともかく、適切な環境を与えることができれば、子ども達は、親が思っている以上に、はるかにもっとスゴイ能力を密かに秘めていると思いますよ。

ただし、ウチの子ども達は、少し油断をしていると、この「推測力」を努力なしの横着な「技」にすり替え、安易に使いがちなのところが、要注意なのですが…。


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